飼育・繁殖について

まず始めに・・・・学名や生息地等の環境を書きます。

参考文献:データハウス「野生イヌの百科」今泉忠明著 ISBN4-88718-171-X

学名:Vulpes zerda (旧Fennecus zerda)

【大きさ】
頭胴長 357-407mm
尾長 178-305mm
肩高 150-175mm
体重 1.0-1.5kg

【分布】
北アフリカのモロッコから東のアラビアまで

【生息地の環境】
砂漠にある岩と岩の間にある穴を巣穴にしてます。
日中は50度、夜は氷点下まで下がることがあるような過酷な地です。

【野生下での食物】
雑食性で、昆虫類や小型げっ歯類、爬虫類、鳥類その他には
植物の球根等も食べるようです。

さてさて、学術的なことはこれぐらいにして
実際の飼育に関することを書きます。

ただ注意していただきたいのは、まだフェネックの飼育法は確立されていないのが現状ですので
あくまでも一例としてとらえて頂き、各人飼育者のベストな飼育方法をあみ出してください。

まず良く質問されるので始めに書いておきますが
「ペット不可のマンションでフェネックは飼えますか?」という質問の答えには
飼育できないことはないと思いますが・・・・・「無理です!!」とお答えしておきます。

フェネック夜行性なんです。
夜な夜な、ケージや床などをカリカリ掘ります。これが非常に響くんですよ
完全に防音がされていて自分の家の中だけで音がするなら
飼育者が我慢すれば良いことですが、その音が他の家にまで響き渡るようでは
大問題になりかねませんからご注意くださいね。


飼育ケージ
広いほうが良いです。
できれば部屋で放し飼いが良いと思いますが
現実的には非常に難しいと思われるので、お勧めのケージサイズを書きます。
アイリスから出ているワイドのウサギケージ?が良いと思います。
このケージならペアまで飼育できます(ちょっと狭いですけど)。
なるべくなら単独飼育が良いでしょう。
このケージの大きさでも運動不足になりますので
適度に部屋で遊ばせることが必要です。
底床は、スノコが良いです。
たまに金網を使用しているところがありますが
やめた方が良いと思います。
足場がしっかりしないため、いつも緊張状態になるので
ストレスがかなりかかると思われます。
ただスノコもゲリッピの時は掃除が悲惨なんですけどね・・・・・(T_T)。


基本的には、ドックフードで大丈夫だと思います。
野生個体は、ドックフードを食べない個体がいるので
始めは、生肉やマウスを与えて徐々にフードに切り替えるようにします。
荒業で、3日間餌抜き後にフードを与えて食べさせるというやり方もあるのですが
一歩間違えると、死んでしまいますのでやめてください。

我がファームでは、餌の内容がころころ変わるのですが現在は
ドックフード(サイエンスダィエットのグロース小粒)
+キャットフード(カルカンビーフ)+カルシュウム粉を一日一回与え(夜)
たまに、ミックスベジタブルやバナナ。リンゴを与えます。
野生個体には、マウスを一ヶ月に数回与えることもありますが
一般の飼育者にはお勧めしません。
食べてるところを見たら、非常にグロイですから・・・・(^^;;;;;
食べ残されたときの掃除も大変ですしね。
もし、それでもマウスを与えたいという方は
こちらの関連HPで販売してますので御問い合わせ下さい。
Fennec REPTILEs http://www.fennec.jp/reptiles/

管理
毎日フェネックの状態観察と餌・水・掃除は当然ですが
その他に、遊びたがっている個体はケージの外に出してしばらく遊んであげることが必要です。
予防接種がすんでいて、リードができ、フェネックが嫌がらなければ
夜の散歩なんか良いかもしれませんが
逃げたら捕まえることは非常に難しいので十分注意してくださいね。
あまり車どおりの多いところは、ほとんどのフェネックが怖がりますから
なるべく車どおりの少ないところを散歩道に選んでください。
それと、人通りも少ないところを散歩道にしてしまうと
特に飼育者が女性の場合他の面で危険ですので、十分注意が必要です。
その他に、年に一回予防接種やフィラリアの予防薬の投与などもありますが
それは次にまとめて書きます。


予防接種等
狂犬病の予防接種は、キツネ用のワクチンが存在しないために摂種できません。
まれにイヌ用のワクチンを接種してしまう獣医さんがいるようですが
私には大丈夫なのかどうなのか判断できないので、その点は獣医さんとよく相談してください。

その他の予防接種は、
良く5種混合とか7種混合と呼ばれているものを接種します。
わがファームでは5種混合を摂種していますが
獣医さんによっては、7種混合や5種混合であっても
半分の量だけ摂種するところなどがあります。
これも獣医さんと良く相談してから摂種してください。

あと、フィラリアの予防薬ですが
野生個体の多くは、すでにフィラリアに感染しているために
それ以上の感染を防ぐ薬を飲ませます。
感染していない個体の場合は、一般のフィラリア予防薬を飲ませます。
まず始めに、フィラリアに感染しているかどうか獣医さんに調べてもらいましょう。

繁殖と子育て
これが良くわかっていません。
出産の時期は、野生個体の多くは春先で繁殖個体の多くは11月ごろのようです。
一年中ペアで飼育していると馴れ合いのために繁殖できないという話も良く聞くのですが
当ファームでは一年中ペアで飼育しているので、それは正しくない情報と思われます。
繁殖成功の鍵は、十分に性成熟していて、かつ相性のあうペアが必要と私自身は思っていますが
正直な話、わかりませんm(_ _)m。
その他にも必要な要件があるのですが、俗に言う企業秘密ってことで(笑)

もし、幸運にもメスに子供ができたら・・・・・
安心して出産できる巣箱をケージに入れてあげて下さい。
アメリカのブリーダーさんは、かなり大きな巣箱を使用していますが
ちょっと日本の住宅事情に合いませんので
先に紹介したアイリスのワイド型ケージに適合するサイズの巣箱を紹介します。
【巣箱の画像】

当然市販されていませんので自作が必要です。
見かけがあまり良くなくても良いのなら、多少金額はかかりますが製作いたしますので
お問い合わせください。

安心して出産できる巣箱を入れたら
出産後の万が一のことに備えて(育児放棄)
以下のものを用意します。
犬用ミルク
哺乳瓶(小さいもの)
タオル 数枚
飼育かご
保温器具

これだけ準備したら、あとは出産を待つだけ
大体妊娠期間は50日程度ですので参考に。

出産の前後にあまりケージの中を覗き込んだり
巣箱を覗き込むのはやめた方が無難です。
特に出産後は子食いの可能性や育児放棄が考えられますのでご注意ください。
出産後、最低2週間は巣箱を覗かない方が良いようです。

もし、親が育児放棄をした場合は
飼育者が育てることになりますが、かなり辛いですから
覚悟してくださいね。
2−4時間おきに、ミルクを飲ませ排泄をさせます。
当然、ベビーが冷えないように保温も忘れずに。
このあたりの子育てにはテクニックが必要になりますので
もしものときはご相談ください。

購入方法
初めて飼育する方は、野生個体はお辞めになったほうがよろしいかと。
まず触れませんし、非常に気が荒いです。
まあ、現在は検疫の関係で野生個体が輸入されるということはまずないので
心配はいらないと思いますが・・・・
密輸入個体が販売されないとは言えないので。

普通はペットショップから購入します。
店頭に置いてあるところもあるようです。
じっくり性格や健康状態・値段を考慮して購入しましょう。
取り寄せの所は、お店の仕入れた個体を購入するしかないので
納得いくまでお店の人と話をして、希望通りの個体を仕入れてもらいましょう。
まぁ、ほとんどUSA繁殖個体なので心配しなくても大丈夫だとおもいますけど。
野生個体を持ってこられちゃったりしてもこまりますからね(^^;;;;

現在は当ファームもそうですが
ネット上で自家繁殖個体を販売しているところがいくつかあるようです。
実際に飼育し繁殖されている方がほとんどなので
飼育に困ったりしても適切な指示ができると思います。
ただ、中には「?」って所もあるかもしれませんご注意ください。

価格は、30−50万程度だと思います。

当ファームでは一律35万で販売するつもりです。
他が値上げしても、値下げしてもこの価格は数年間変更するつもりはありません。


以上
私のつたない文章力で書きましたので
わかりにくい所や説明不足のところ多々あるかと思います。
これも一例として参考にしていただけたら幸いと思いますので
よろしくお願いいたしますm(_ _)m。

なお、質問などがある場合はお気軽にメールをください。
電話でのお答えもできますが
とりあえず、メールをいただいてからということでお願いいたしますm(_ _)m。

注意:あまり細かいことは言いませんが
最低限のネチケットは守りましょう。